左右の並木の幅がちょうど二十間(約36m)あることからそう呼ばれるようになった二十間道路。
その距離約7kmにわたり桜が咲き誇る一本道は、そのスケールさながら規模は日本屈指ともいわれるほどで、「さくら名所100選」「日本の道100選」「北海道遺産」と数々の名所に選定されています。
桜の7割はエゾヤマザクラで、その半数以上が樹齢80年を超える巨木であることも圧巻の景色を生み出しています。夜間ライトアップはされていなため、桜の観賞はお昼がオススメです。
目次
静内桜まつり2022の基本情報
開催期間
2022年5月上旬
場所
二十間道路 / 〒056-0144 北海道日高郡新ひだか町静内田原~静内御園
本数
エドヤマザクラ中心に約2,200本
ライトアップ
無し
出店
約15~20店
出店時間
9時~18時(天候や状況に応じて変更となる場合があります)
アクセス
【公共交通機関】
JR静内駅から「農屋行き」道南バスで「桜丘小学校前」下車後徒歩約15分(バス移動時間約25分)
※祭り期間中は桜まつり会場行き臨時バスが運行されます(大人510円/小学生以下260円)
【車】
日高道厚賀ICから約40分
駐車場:
1.二十間道路桜並木沿いの駐車帯 約800台(無料)
→〒056-0144 北海道日高郡新ひだか町静内田原797
2.まつり期間中臨時駐車場 約175台(無料)
→〒056-0141 北海道日高郡新ひだか町静内御園
3.車いす専用駐車場
→静内農業高校から二十間道路を北東に道なり約1.5km(花のトンネル付近)
問い合わせ先
新ひだか観光協会 0146-42-1000
公式サイト
禁止事項
- 杭打ち・ロープ張り・東屋占拠などによる場所取りの禁止
- 駐車指定場所以外への駐停車禁止
- ペット連れでの来場禁止
- ドローン飛行は全面禁止
- ゴミはすべて持ち帰り厳守
- 家畜に近づいたり触らない
- 草地内・立ち入り禁止区間への侵入禁止
- 周辺の牧場は関係者以外立ち入り禁止
静内桜まつりの開花状況・見頃時期
最新の開花予報によると、4月30日開花・5月3日満開となっています。
「ウェザーニューズによる開花予測」
北海道の桜は本州に比べ遅めで、ゴールデンウィークに入ってからが例年の見頃となっています。
二十間道路のある日高地方も5月初旬から上旬に見頃を迎えるため、北上する桜前線を追いかけた最後の桜まつりとしてもいいタイミングとなります。
静内桜まつりの見どころ
桜舞う優駿のふるさと新ひだか町(平成18年に静内町と三石町が合併)、そこで毎春実施される「静内桜まつり」。
会場となる二十間道路桜並木では、濃い桜色が特色のエゾヤマザクラを中心とした約2200本の桜が咲き誇り、北海道の雄大な景色と相まってまさに圧巻です。
メイン会場は、二十間道路桜並木の中心部に位置する「花のトンネル」で、桜並木が全長約300メートルにわたって連なる散策路は、遥かまで続く地平線と空を覆うように広がる桜のコントラストが息をのむ絶景です!
静内桜まつりに行った際は、二十間道路桜並木の隅から隅まで景色を楽しむことをオススメします。広大な北海道新ひだか町の大地と左右に広がる牧草地ではいろいろな出会いがあります。エゾリスやキタキツネ、牧草地で草をはむ競走馬たち、心洗われる体験がきっと待っています。
静内桜まつりの混雑状況
1本の道路をめがけて毎年約20万人もの観光客が訪れ、周辺道路は非常に混雑します。
出店などの開店時間は9時ですが混雑を少しでも避けるためには、朝8時にはお目当ての駐車場に入るようにするのがポイントです。
※北海道ならではのグルメが出店で食せるので、観光客の多くは桜並木とともに出店めがけて列を作ります。
静内駅からシャトルバスは往復していますが、1時間に1本程度で時間の制約があるので事前の計画が重要となります。
静内桜まつり周辺のオススメスポット3選
1.競走馬のふるさと日高案内所
住所:〒056-0002 北海道日高郡新ひだか町静内神森175-2
TEL 0146-43-2121
※開館時間など詳細は上記HPよりご確認ください。
オススメポイント:はじめての牧場見学や乗馬体験、有名引退馬や亡くなった優駿に会いに行ったりなど、競走馬の牧場はどこも想像以上に広いのでまずはこちらに立ち寄り情報収集するのがオススメです。
2.道の駅「樹海ロード日高」「みついし」
住所:
樹海ロード日高 〒055-2301 沙流郡日高町本町東1丁目298-1
みついし 〒059-3233 北海道日高郡新ひだか町三石鳧舞161-2
HP http://www.hokkaido-michinoeki.jp/(北の道の駅公式HP)
オススメポイント:広い北海道、大小さまざまな都市がありますが名産や特色は千差万別、とくに日高地方は海の幸・山の幸が四季折々に楽しめます。好みは分かれますが、春の雪解け間もなくしか食せない“行者ニンニク”はぜひとも試していただきたいですね。
3.黒毛和牛のドン
住所:〒059-3108 北海道日高郡新ひだか町三石本町57
TEL 0146-37-1129
営業時間:ランチ 11:00〜14:00
ディナー 17:00~23:00(フードLO.22:30、ドリンクLO.22:45)
オススメポイント: 日高特産の昆布を食べて育った黒毛和牛「こぶ黒」を育てるまつもと牧場直営店です。北海道のみならず東京や大阪の名店で卸している「こぶ黒」を、直営店だからこその肉の美味しさを最大限引き出した料理の数々には胃袋わしづかみです。
ホームページでは生産者のまつもと牧場の「こぶ黒」への熱い想いや牧場の様子をみることできます。
ここもオススメ
雲龍閣
桜まつり期間中だけ開放される雲龍閣。
明治42年(1909年)に建設され、皇族をはじめ名士高官が来場した貴賓舎です。御殿造りの優美な外観で、内部には伊藤博文の絶筆や狩野探幽の絵屏風、皇族ご使用の家具、食器、馬具などの非常に貴重な品々を見ることができます。
開館時間:10時~16時(桜まつり期間中のみ) ※入場料無料
さいごに
たくさんの観光地がある北海道ですが、新ひだか町「静内桜まつり」は全国的にも有名な二十間道路桜並木もあり、毎年道内外問わずに多くの観光客が訪れます。
特筆すべきはそのリピーターの多さであると思います。雄大かつ息をのむ美しさの景色以外にも“自然”との出会いも大きな要因ではないでしょうか。
極力、自然のままの状態で毎年力強く咲き誇るヤマザクラと、長い冬を越え春をむかえた北海道の大地の息吹を肌身で感じることのできる貴重な桜まつり、それが静内桜まつりの魅了です。