「世界三大雪まつり」のひとつに数えられる「さっぽろ雪まつり」は、2020年で71回目を迎えます。
「大通り」 「すすきの」 「つどーむ」の3会場で開催され、
去年は、264万人を超える人たちが国内はもとより世界中から訪れました。
雪像のテーマは、アニメやゲーム、有名な映画や国内外の名所など、
さまざまなものが取り上げられ、リアルなものやユニークなもの、風刺が効いたものなど
どれも見ごたえのある作品ばかりです。
観るだけでなく、雪に触れたり、滑って遊んだりと色んな楽しみ方ができます。
2月の札幌にあって、「生きた雪」を相手に、舞台裏は大奮闘です。
今回は『札幌雪まつり2020』のそんな様子を、日程や周辺情報などを含めてお伝えして行きたいと思います。
札幌雪まつり2020の基本情報
◆開催日時:「大通」と「すすきの」:2020年2月4日~11日 日没から22時までライトアップ(「すすきの」は、23時まで)
◆場所:大通:札幌市中央区大通西1~12丁目
すすきの:札幌市中央区南4条通~南7条通
◆開催日時:「つどーむ」:2020年1月31日~11日 9~17時
◆場所:札幌市東区栄町885-1
◆アクセス:
・「大通」→市営地下鉄「大通駅」東西線「西11丁目駅」
・「つどーむ」→市営地下鉄東豊線「栄町駅」
◆人手数:約264万人
◆問い合わせ先:さっぽろ雪まつり実行委員会
電話 011-281-6400
◆公式サイト:http://www.snowfes.com/
札幌雪まつりの見どころは?
さっぽろ雪まつりのメインは、何といっても「大通」です。
1950年にはじめて行われたときは、地元の中学校と高校の計5校の生徒たちが先生の指導を受けながら市民の雪捨て場だったこの大通公園に6基の雪像を作りました。
当初は7mが限度だった高さがやがて15mと、ビルで言えば5階くらいの高さの大雪像が作られるようになりました。
大雪像は毎年目玉注目の目玉作品で、2017年は「凱旋門」や「奈良 興福寺 中金堂」に「スターウォーズ」、2016年には「北海道新幹線」も登場しました。
そして、最近は単なるライトアップではなく、最新のプロジェクションマッピングが映し出される迫力の演出が見ものです。
約70年の歴史の中で培われた技術の高さには驚かされます。
これだけ大きなものをしかもリアルに作り上げ、そしてキャッチーなテーマに果敢に挑戦する情熱は、さすが『世界三大雪まつり』と言われるだけあります。
毎年、前年の秋から準備に入りますが、とくに大雪像作りにはボランティアが一般募集されます。
この特別な技術が秘められた雪像作りの舞台裏を全部見られるという貴重な機会でもあります。
市民だけでなく、陸上自衛隊も1955年から毎年参加して力作を披露しています。
この大通だけで、5トントラック6,000台分の雪が必要と言いますから、とても素人だけでは集められません。
オイルショックや雪の少ない年など数々の危機もありましたが、市民と自衛隊の硬い絆をと情熱ですべて乗り切ってきて現在に至ります。
2017年は「ピコ太郎」もお目見えしました。
2020年もとっても楽しみです!
札幌雪まつりの舞台裏情報
普通、観る側は出来上がった雪像の姿が当たり前と思いますが、
これを作るまでが大変なのは当然、期間中その形を維持し続けるのも大変なことなのです。
毎年どの雪像も開催前日ぎりぎりまでかかって製作し、実行委員会に引き渡されるのは、前日だそうです。(なんだか、文化祭みたいですよね!)
そこから、開催期間中は、係員が24時間常駐となり雪払いを続けるそうです。
2月の北海道ですから、雪が降らないわけがありませんものね!
どの作品も、ディテールまで大変凝っています。
たとえば、2017年のピコ太郎は、瞳が本人らしい視線をしていていい味を出しているのですが、もしここに雪が入ってふさいでしまったとしたら、それだけで作品全体が、大なしですものね。
ひどい場合は、補修作業も行います。
そのようにして、いつ誰が観ても作品が同じ様子になるように、舞台裏では大変な作業が続けられているのです。
札幌雪まつり 周辺のおすすめスポット2選
①北海道神宮
住所:札幌市中央区宮ヶ丘474
オススメポイント:北海道の総鎮守として、人気の北海道人気№1のパワースポット。
君が代の『さざれ石』が境内に置かれています。緑豊かでとっても空気が清らかです。
②札幌ステラプレイス
住所:札幌市中央区北5西2
オススメポイント:160の専門店がひしめく日本最大級の複合商業施設です。
食べて、買って、観て、感じる、色んな楽しみ方ができます。
さいごに
北海道の冬→大雪→除雪が大変・・・
という構図が目に浮かびますが、
この「さっぽろ雪まつり」は、さすが雪国、北海道ならではの世界に誇れる一大イベントとです。
今にも動きだしそうな雪像作品の数々に触れて、
自然、芸術、エンターテインメントを同時に味わって、
冬のいい思い出作りをしてきてください。